大人が本の読み聞かせを聴きたいときは、「朗読」や「オーディオブック」で探すと見つけやすくなります。古典を無料で聴くなら青空朗読、新しい小説やビジネス書を朗読で聴くならAudibleやaudiobook.jp、手元の画面にある文章を機械音声で聴くなら端末の読み上げ機能、という分け方です。
どの方法でも文字の内容を音で聴けますが、聴ける作品や声の種類、利用条件は異なります。まずは聴きたい作品や文章を決め、それに合う方法を選ぶと迷いにくくなります。
「読み聞かせ」「朗読」「オーディオブック」はどう違う?
大人が検索するときの「読み聞かせ」は、誰かの声で本を聴きたいという広い言い方です。サービス側では、朗読やオーディオブックという名前で案内されていることが多くあります。
| 言葉 | ここでの意味 | 探すときに見るもの |
|---|---|---|
| 読み聞かせ | 聴き手へ本や物語を読んで届けること | 大人向けか、全文か、公開元は誰か |
| 朗読 | 人が文章を声にして表現した音声 | 作品名、読み手、収録範囲 |
| オーディオブック | 書籍を音声作品として配信・販売するもの | ナレーター、版、再生時間、利用条件 |
| 端末の読み上げ | 画面上の対応テキストを合成音声で読む機能 | 対応するアプリや文章、操作方法 |
物語の声や間を楽しみたい場合は人の朗読、手元の文章を耳でも確認したい場合は端末の読み上げ機能が候補になります。
無料で古典を聴くなら、公式の朗読サイトから
夏目漱石や太宰治など、著作権の保護期間を終えた古典を聴きたいなら、青空朗読の公式サイトが入口になります。作品名、作家名、朗読者から探せます。iPhone/iPadでは、青空朗読の公式アプリで、小説、童話、随筆などの朗読を無料で聴けます。
青空朗読は、作品の募集案内で、青空文庫に掲載された文章を基本に、部分をカットせず全文を朗読する方針を案内しています。無料動画や音声を検索して見つけたときも、投稿者が作品を配信できる根拠を確認できなければ、公式サイトや出版社の案内へ戻るほうが安心です。
古典は短編も多いため、初めてなら再生時間が短い作品を一つ選びます。知っている題名でも、書き言葉や昔の表現が耳では追いにくいことがあります。冒頭を数分聴き、声だけで話の流れを追えそうかを確かめます。
新しい市販本を聴くなら、オーディオブックを探す
近年の小説、ビジネス書、エッセイなどを聴きたい場合は、商用のオーディオブックサービスで作品名や著者名を検索します。Audibleとaudiobook.jpには、人が朗読する音声作品があり、聴き放題の対象作品と、別に購入する作品があります。
ここで大切なのは、料金プランを決めるより先に作品ページを見ることです。同じ題名でも、要約版、完全版、別言語版、複数の朗読者による版が並ぶ場合があります。次の4点を確認します。
- 聴きたい本の題名・著者名と、作品ページの表示が一致しているか
- 朗読者は誰か、試聴で声を追いやすいか
- 完全版か要約版か、収録時間はどのくらいか
- 聴き放題の対象か、単品購入か
Audibleの公式案内では、有料会員でなくてもAmazonアカウントがあれば単品購入できると説明しています。聴き放題の対象作品を会員期間中に聴く方法と、作品を単品で購入する方法は別です。一冊を長く手元に残したいか、いろいろな作品を試したいかも考えて選びます。
Audibleとaudiobook.jpのどちらが合うか迷う場合は、オーディオブックサービスの選び方で、作品、使い方、料金の順に比べられます。無料体験や価格、対象作品は変わるため、最後は申込画面の表示を確かめてください。
手元の文章を聴くなら、端末の読み上げ機能
ウェブページや対応アプリに表示された文章を聴きたい場合は、オーディオブックを買わずに端末の読み上げ機能を使えることがあります。Androidの「選択して読み上げ」は、対応するウェブページやアプリで選んだテキストを端末が読み上げる機能です。
これは、出版社や制作者が音声作品として収録したオーディオブックとは別のものです。見出しや注記まで続けて読む、固有名詞を読み間違える、対応していない画面では使えない、といったことがあります。電子書籍やアプリ側の対応も確認します。
読み上げや保存を使う際は、閲覧中のサービスの利用条件も確認してください。
迷ったら、聴きたい内容から入口を一つ選ぶ
| 聴きたいもの | 最初に見る場所 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 古典の小説や随筆 | 青空朗読など公開元が明確な無料朗読 | 作者、作品、朗読者、再生時間 |
| 新しい小説や実用書 | Audible、audiobook.jpなどの公式商品ページ | 版、ナレーター、聴き放題の対象かどうか、価格 |
| 手元のウェブ記事や対応テキスト | 端末の読み上げ機能 | 対応範囲、誤読、利用条件 |
「無料のアプリがいい」だけで選ぶと、聴きたかった新刊がないことがあります。反対に、古典を一作品試したいだけなら、すぐに月額サービスへ申し込む必要はありません。聴きたい題名が決まっていない人は、短い作品から探せる初めてのオーディオブックの選び方も参考にできます。
最初は5分、1作品だけ試す
大人向けの朗読を初めて聴くなら、一冊を聴き切れるかではなく、5分だけ声を追えるかを試します。
- 古典、新しい市販本、手元の文章から一つ選ぶ。
- 公式の配信サイトやアプリ、または端末の読み上げ機能を開く。
- 人の朗読なら、作品名、朗読者、版、再生時間を見る。
- 周囲の安全を確保できる場所で5分ほど聴く。
- 追いにくければ、声、速さ、作品の長さのうち一つだけ変える。
寝る前や移動中に短い作品から試したい場合は、短いオーディオブックの探し方も使えます。運転中や歩行中は、検索や再生速度の変更などの画面操作をしません。
「大人向けの読み聞かせ」という名前のサービスを探し続けなくても大丈夫です。古典なら朗読、新しい本ならオーディオブック、手元の文章なら読み上げ機能。この3つから、今日聴きたい内容に近い入口を一つ選んでください。

